いばらき発の錫器ブランド、「常陸錫器」（ひたちすずき）が7月20日から販売を開始しました。
エスプレッソデザインでは、ブランディングから製品ディレクションまで携わらせていただきました。

茨城県東海村にある株式会社 澤幡製作所は、大手メーカーからの注文を受けて、鋳物の製造から機械加工までを行なっており、ものづくりの技術を生かして、新たな自社製品を作りたいとの想いから、錫器プロジェクトが始動しました。

金属はインゴット（金属を精製して出来た一塊）を溶かしてから成形する事で様々な製品となります。形の無い物から形にして行く、すなわち液体を様々な形に操るのが鋳物の仕事です。
図面から木型を作り砂型を起こして、錫を流し込んで成形。全体のフォルムや感触、口当たりなど、イメージしたデザインを確かめながら、また木型を調整し成形。この流れを何度も繰り返しながら約2年間の期間をへてようやく商品となりました。長年の鋳造事業で培ってきた鋳物職人の匠の技、ものづくりにかける情熱で、細部にこだわって出来た商品が常陸錫器です。

ブランドのファーストプロダクトは「酒器」。昔から錫とお酒との相性は良く、常陸錫器ではいばらきの風土をコンセプトに、海をデザインに落とし込んだ5つの酒器のラインナップを揃えました。

いばらきの豊かな食文化を彩る器として、新しいテーブルウェアを提案します。

○デザイン：根本正義
○製　　作：澤幡製作所
○写　　真：鹿島秀徳

【常陸錫器 オンラインショップ】
https://shop.hitachisuzuki.jp/